こころの病がタブーとされていた時代
いよいよ心療内科へ受診することとなった三女スエコ。
スエコの様子がおかしいので心療内科へ行こうと思ったきっかけの記事はこちら
当時はこころの問題を話題にするのもどこかタブーとされていた時代。インターネットも普及していない中、クリニックを探すにも苦労した。精神科はどこか行きづらい診療科で、病院も森の中の隔離されたような場所にあり、気持ちも距離も遠いイメージがあった。
当時新しく心療内科という科が登場した頃で、良い先生がいたら、こころの問題を相談してみようかな?と思ったものの、どこのクリニックが良いのか全くわからず困ってしまった。誰かにおすすめを聞きたいなと思っても、誰にも言えず。というのも、ワタシが住んでいた田舎町は、「こころの病かもしれない、クリニックはどこがいい?」そんなことを聞いただけで、噂になってしまう町。
たまたまNHK教育テレビ「今日の健康」を見ていたら、働き盛りのサラリーマンが体の不調を訴えるも、結局はこころの病、うつ病だったということが増えてきたということで、特集されていた。そこで解説をしていた医者が、我が家から通える距離のクリニックで勤務していることを知り、電話予約をして、受診することにした。
初めて行く心療内科
当時、母も健在で、ワタシも付き添い、初めての心療内科クリニックへ。
心療内科は普通の医院とは違う雰囲気。全く病院や医院にはある検査室とか、忙しなく動き回る看護師さんもおらず、優雅な洋館の一室にいるような、ゆったりした気持ちになった。そうか、ここは基本話を聞くカウンセリングが主なんだなと、合点がいった。医者へかかるというだけで、検査や医療の提供しか想像できないワタシだったが、ひとつ学んだ。
そして、スエコはカウンセリングと、テストのようなことをして、診断結果は母だけに告げられた。母は目を真っ赤にして、診察室から出てきたので、何か想像を超えた診断をされたのだなと感じた。
診断結果は、思春期によく出てくるもの
診断結果は、不安障害、境界性パーソナリティー障害、統合失調症などなど。
よくわからないけれど、たくさんの病名を言われたようです。
ここから、たくさんの薬を処方され、良い時もあれば悪い時もある波のある人生を送ることになります。
本人が一番苦しいのだけれど、それをサポートする人はかなりしんどく、親戚からも距離をおかれ、サポートする人のサポートがないので、どんどんとつらい状況になっていきます。