こころの病で入院中の三女スエコ、相手の気持ちが汲み取れない。

こころの病を持つ妹

スエコはこころの病だというけれど、最初は受け入れられず、時間が経てばよくなるのでは?と淡い期待を持っていた。しかし、その期待はむなしく、現在は入院しながら闘病生活を送っている。

 

スエコが良かれと思ってやることが、大変な迷惑がかかっている

スエコ本人と関わる相手との捉え方に大きな隔たりがある。一番困っていることが『贈り物』のたぐい。

 

スエコは人に良く思われたいと強く思っているのか?とにかく少しでも優しくされると、優しくしてくれた相手に贈り物をしてしまう。話を聞いてくれただけでも、感謝の気持ちとして大きな贈り物をしてしまう。

 

贈り物された方は、予想外のことなので、かなり驚くけれど、気持ちがあることなので最初は受け取ってくれる。しかしそのうち、なんでこんなに贈り物が届くのだろう?と疑問が沸いて、迷惑と感じて受け取らなくなり、人によっては受け取り拒否をして返送した方もいた。普通の感覚だと思う。

 

そこまでくると、スエコも気が付けば良いのだが、「私の贈った物が受け取れないのか!」と怒りに変わってしまい、多大な迷惑をかけてしまうことになる。が、スエコは相手の気持ちを汲み取ることが出来ない。そうこうしていると、スエコの話を聞いてくれる人というのが、神社、寺社、教会・・・善意でお話を聞いてくださる方がいる場所となり、結局、宗教の垣根を越えてもはや無宗教な形で、全国各地の宗教法人?へ贈り物をすることになってしまったようだ。

 

 

神社・寺院・教会、お世話になった人などへ送ったものは?

父のクレジットカードを使って、全国各地の神様たちへ贈っていたもの一部紹介。紹介って変だけど。

お米・・・新米6万円超。 多分30㎏の米俵を6俵くらい。超有名寺院へ。
お酒・・・新酒が出れば1本5000円程度のもの。数えきれないほどの10数軒?ほどの神社・寺院へ。
地元の高級銘菓・・・5000円ほどの贈答用詰め合わせ。あまり知られていない阿弥陀系、曼荼羅系寺院へ。
定期配送される健康食品・・・2000円の食品が毎月キリスト教の教会へ。

数えきれないというか、全件数えてないけれど、とにかく全国各地の宗教法人へ贈り物をしていた。

 

 

極めつけが6万円を超えるお香を有名神社に贈っていた

スエコが入院した後、実家に大量の請求書が届くようになった。

父のクレジットカードで支払った代金が、父の通帳残高を超えてしまい、引き落としされなくなってしまった。そのため、どんどんと請求書が届くようになっていた

父の様子を見に来た時に、この請求書の山の中から、役所からの税金未払いの督促状と催告書を見つけだすことになるんだけど、この時は本当に怖かった。支払うお金がない時、どうしたらいいだろうと、初めて血の気がひく思いをした。

ワタシ
ワタシ

督促状と催告書が届いた時の話はこちら

 

 

途方に暮れていた時、近所の仏壇屋さんが訪ねてきた

 

お嬢さん(スエコ)が、うちでお香を買って、指定の神社に送ったんだけど、送料3500円だけ支払った後、お香の代金をもらっていないんです。お父さんの年金が出る偶数月の15日にお父さんに払ってもらおうと思って来ているんだけど、お父さんは本人に払ってもらえと言うし、困ってるんです。

ワタシ
ワタシ

それは、すみません。

お香の代金はおいくらでしょうか?

 

お香だけで60,000円もするんです。私たちも仏壇屋をしてますが、今まで扱ったことのない、天皇さんでも普段使わないって問屋さんが言うくらい、高価なお香で、お嬢さんがどうしても欲しいから、いくらでも払うから、購入して、相手の神社に送ってほしいって何度もお願いされて、注文して指定の神社に送ったんですよ。

 

近所の仏壇屋さんが本当に困っている様子がとてもよくわかった。

自分たちでも頼んだことのない高級お香を頼まれて注文したのに、代金を払ってもらえてないのだから、それは詐欺にあったような感じだったと思う。近所だったから、訴えるところまではいかなかったけれど、こんなことばかりスエコはやっている。

 

別の仏壇屋にも、毎月1500円のお香を近所の寺院に届けるよう依頼していたことがわかった。支払いが滞ったので、どうしたのかと連絡が入って判明した。

 

とにかく神様が関係している場所と、お香やお神酒、お供え物を扱う場所が、スエコにとってお金をつぎ込む場所の一つということが、よくわかった。

 

そのあと、まだまだ解明される贈り物の相手がわかることになるんだけど、何度も頭から血がひいた数日だった。

 

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